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まずは、拍手ぱちぱちありがとうございました。
ようやく書き始めましたよ。

ほんわりラブラブ~♪なお話を書こうとしたのに、何故かその思惑から大幅にずれて
シリアス展開に。

うちの主人公は“何か”が欠けている人なのでおいておくとして…。
うちの姫様は泣きません。
どんなに辛かろうが苦しかろうが、決して涙を見せようとしない人です。
(とは言え、子供の頃は別。そして『願うこころ』のあの場面も例外。ゲーム内のあの夢に
いたっては見なかった振り!)
それは彼女が強い人であるからというわけではなく、心に誓いを立てているからです。


***** *****

「もうミーティアはわがままなこと言わないから」
「ほんとに?」
「ほんとよ。大人になっても、ずっとずーっと、絶対にわがままなんて言わないわ」
「無理」
「そんなことないもん」
「そんなことあるよ。だって僕が姫にわがまま言わせるからね」
「…どうして?」
「わがまま言わない姫なんか、そんなの姫じゃない」
「なあに、それ」
「無理にお姫様らしくしないでいいんだよっていう意味」
「でもミーティアはお姫様よ」
「そうだね。わがままでおてんばなお姫様だね」
「わかったわ。エイトはミーティアがこのままでもいいと思ってるのね」
「姫は大人になっても変わりっこないよ」
「そう。それならミーティアは別のことを約束するわ」
「別のこと?」
「もうミーティアは泣きません。悲しくっても辛くっても、絶対に泣きません」
「そんなこと…」
「今日みたいに、泣いてエイトに心配をかけさせません」
「…心配するのは僕の勝手なのに」
「いいの。ミーティアはもう絶対に泣かないって、あの月に誓うから」

***** *****


ミーティア姫、10歳の誓い。
ここに至る過程はいずれ書くつもりなので、今は割愛。

泣くことよりも、微笑んで堪えることの方がより痛々しいと思う。
うちの姫様は、そんな人です。

それにしてもこの展開をどうしてくれよう。
力業でほのぼの路線に軌道修正できるだろうか。

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