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日記と見せかけた雑記。拍手コメント&メールのお返事もこちら。ここだけの限定小話もあり。
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慢性的に主姫渇望症なり。
自分で書こうとしても、なかなかラブいネタが浮かばず。
なので、我が萌え神サイトからまるっとするっとパクってきました。

「いちゃいちゃバトン」

回答するのは、彼女です。

****** ******

「あら、それは何ですか、ゼシカさん?」
「アンケートだって。トラペッタで渡されたのを忘れてたわ」
「……どうして、捨てようとなさるの」
「わたしには関係ないから。手渡されたのを受け取っただけだし」
「駄目ですよ。受け取ったのなら、きちんと回答してさしあげなきゃ」
「でも、わたしじゃ、こんなの回答しようがないしねー」
「いったい何のアンケートですか?」
「これは……って、そうだ、ミーティア姫にあげるわ」
「え。いいんですか?」
「うん。ミーティア姫なら回答しようがあるんじゃないかな」
「わぁ……そう言われると、何だかわくわくしちゃいますね」
「はい、どうぞ。こっちの用紙に回答を書いて、指定の窓口へ送ればいいみたいよ」
「ありがとうございます。頑張って回答しますね! エイトにも教えてあげようっと」
「う、エイトには内緒にしておいた方がいいかも」
「どうして?」
「んー。……何となく?」
「それなら、わたしひとりで回答することにします」
「ああ、その方がいいわ。じゃ、わたしはこれで」

「アンケートの回答なんて初めて。全部きちんと答えられるかしら」


+ + + + + + + + + +

■デート中、街中では恋人とは、どういう密着の仕方をしますか?
 

「デートなんてしたことありません……」
 

だってだって、二人でお出かけしようとしても、いつの間にかお父様が現れたり、エイトの
ポケットに、ちゃっかりとトーポがいたりするんですもの! 
どうしてみんな、わたし達の邪魔をしようとするのかしら。特にお父様!
ええ、それは確かに、エイトはお父様の近衛隊長だけれど、このミーティアの恋人でも
あるんですからね。勤務時間外ではわたしの方を優先させていただきたいものだわ。

……ちゃんと二人っきりでお出かけ出来ることがあれば。
そうねえ……。
きっと、嬉しくって、腕に抱き付いちゃうわね。
手を繋ぐのもいいけれど、せっかくのデートに物足りないような気がするし。
だから、もうこんな風にぎゅーっと抱き付いて、離れないの。
でも、そうすると、あのひとはあまりいい顔をしてくれないのよね。
“密着すると歩き辛い”とか“いざとなって瞬時に剣を抜けないと困る”とか言うんだわ。
それならこう言い返しましょう。
“あなたは呪文が使えるじゃありませんか”って。
すると、あのひとは“そうきたか”と笑って――

――…なんてね。
ちょっと想像してみただけ。本当は、そういうことはしちゃ駄目なの。
分かっているわ。いつだって、エイトはわたしを守ろうとしてくれるもの。だから。
あのひとを、困らせるようなことをしてはいけないの。

ああ、でもでも。
一度だけでもいいから、いつか、二人きりでちゃんとデートの出来る日が来ますように。


■街中で昼間にキス出来ますか?
 

「人目があるところでは、出来ません」
 

やっぱり、お互いの立場というものがありますからね。
だって、昼間でしょう。誰に見られているか分からないようなところでは、出来ないわ。

……あら? そう言えば。

サヴェッラでのことはどうなるのかしら。あれは、“街中”で“昼間”に該当しないの?
それも、大観衆の前でキスをしたのよね、わたし達……。
エイトが開き直っていれば、出来るということかしら。
でも……それはちょっと、違うような気が。うん、あのことは別よね。
こういうのを、前にエイトは何て言っていたかしら。ええっと。
そう! “ノーカン”! 大聖堂でのあれは“ノーカン”です。


■街中で夜間にキス出来ますか?
 

「人目があるところでは、出来ません」
 

やっぱり、お互いの立場というものがありますからね。
だって、街中でしょう。誰に見られているか分からないようなところでは、出来ないわ。

そもそも、わたし達、街中へお出かけしたことなんてないんですってば!

ああ、いけないわ。デートのことを考えると、落ち込んでしまいそう。
次の質問へ移りましょうね。


■あなたが異性を抱きしめてあげたくなる時はどういう時ですか?
 

「疲れていたり落ち込んでいるように見える時、です」
 

エイトってば、ぜんっぜん素直じゃないし、わたしの前では格好つけようとするから、
あまり弱っているようなところは見せないのよ。
だけど……たまにね。
そんな時は、本当に落ち込んでいるということだから。
励ましたくても、言葉だけじゃ足りないような気がして。だから、代わりにぎゅっと抱き
しめてあげるの。

あのひとは“ありがとう”って笑うけれど……。
それが強がりなのかどうか、自信を持って見極められないのがもどかしくてたまらないわ。
わたしは、ちゃんとエイトの支えになっているのかしら?
エイトが甘えてくれないのは、わたしが頼りないからで……。
なら、もっと上手に甘えさせてあげるにはどうすればいいの?

…………。

考えてみれば、エイトが甘え方を知らないことにも問題があるのよね。
そうだわ! だったら、わたしが教えてあげればいいのよ。
甘えるのは得意だもの。立派にお手本を示せるわ。
エイトが甘え方を覚えるまで、いっぱいいっぱい甘えてあげなくっちゃ!


■逆にあなたが異性に抱きしめてもらいたくなる時は?
 

「……寂しくなっちゃった時、かしら」
 

本当は、一人でいるのは嫌。
寂しいと、嫌なことばかり考えて、どんどん不安になってしまうから。
ずっと誰かに付いてもらっていたからかしら。一人になるのは慣れないわ……。
雨の降る夜なんて、寂しくて、眠れなくなっちゃうことがあるくらい。
そんな時、エイトに抱きしめてもらえたら……と、思うこともあったわねえ。
今なら、わたしから会いに行っちゃうけれど。

不思議。以前は、寂しくてもちゃんと我慢できたのに。
今は駄目ね。我慢しようと思う前に、身体が動いてしまうもの。
また、もとの“わがままミーティア”に戻っちゃったみたい。
だって、エイトが“それでもいいよ”って言ってくれるから――…

……わたしをこんな風にしたのは、あのひとなんだわ。
だったら、責任を取って、たっぷり甘えさせてもらわないと!


■あなたが異性の頭を撫でてあげたくなる時は?
 

「機嫌が悪くなるので、撫でてあげられません」
 

昔からそうだったわ。
“よしよし”してあげようとすると、不機嫌になるんだから。どうしてなのかしら。

これは誰にも内緒だけれど。
エイトって、困った顔をしたり、得意気になったりすると、とってもとっても可愛いのよ。
だから思わず、“いい子いい子”って、してあげたくなっちゃうの。
……なのに、機嫌を悪くするのよね。おかしなひと。


■逆にあなたが異性に頭を撫でてもらいたい時は?
 

「そんなことより、抱きしめてもらいたいです」
 

頭を撫でられるのって、子ども扱いされているみたいでしょう。
それでなくたって、エイトは、すぐお兄さんぶったりするんだから。

でも、髪を撫でられるのは好き。


■異性(恋人)と一緒に寝る時は、互いにどっち向きで寝ますか?
 

「向き合って寝ます」
 

エイトに抱きしめてもらうと、自分でもびっくりするくらい、落ち着けるのよ。
胸に耳を当てて、鼓動を聞いているとね、すごく安心できるの。
恐い夢も見なくなったわ。
あのひとの腕の中は、わたしの居場所。そう思っていても、いいわよね。
安心感と、幸せな気持ちいっぱいで眠れるから……。

だから、エイトにもわたしと同じ気持ちになってもらいたくて。
この頃は、わたしからも抱いてあげるの。
あのひとが眠ったあと。
背中は広くて腕をまわせないから、首をね。そうっと。包み込むようにして。
子守歌も歌ってあげちゃったりして。
だんだん寝息が深くなってくると、わたしも嬉しくなってくるの。
だって、わたしの腕の中であのひとが安らいでくれるのよ。こんなに幸せなことってある?
……実はたくさんあるけれど。“幸せ”の種類が違うということです。

それで、あのひとの寝息と鼓動を聞きながら、いつの間にかわたしも眠ってしまう……
というのが、最近のパターンだわね。


■腕枕は、されたいほうですか?
 

「してほしい、とは、あまり思いません」
 

それは、してもらえれば、嬉しいけれど……。
やっぱり、職業柄、腕を痛めるようなことをしてはいけないと思うので、わたしからは
おねだりしませんよ。

おねだりはしません、が、あのひとの方からしてくれます。

腕枕をしてもらって、おでこをくっつけ合ってお喋りするのが、大好きです。


■逆に腕枕を、してあげたいですか?
 

「そんなことより、抱きしめてあげたいです」
 

だって、どうしたって、わたしの腕じゃ無理だもの。
エイトだって、嫌がるわよねえ。


■最後に、あなたにとって異性との最高のイチャつきかたは?
 

「“イチャつく”って、よく分かりませんが、ただ、彼が隣にいてくれるだけでいいと
思っています」
 

そうよね。
別に何もしなくてもいいの。
ただ、隣にいて、あのひとの笑顔を見られるだけで、幸せですもの。


■バトンを渡す人
 

これを誰かに渡せばいいってこと?

そうねえ……思い切ってエイトに渡してみようかしら。
でも、あのひとのことだから、ほとんど“ノーコメント”で通しちゃいそうね。
ほんっとうに、エイトってば、素直じゃないんだから。

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